2019年2月12日火曜日

抽象論にさようなら ワイワイ話せる会議をつくる質問

先日、環境再生保全機構さんが主催されている「若手プロジェクトリーダー研修」に招いて頂き、1日講師&アドバイザーを務めてきました。これは、地球環境基金から助成金を受けて活動しているNGO/NPOの若手スタッフが年に数回集まり、様々なテーマに関する研修を受講することで、実施中のプロジェクトをさらにブラッシュアップしていこうというものです。

今回は「合意形成」というテーマで、6名の方々が参加されていました。
限られた時間内で私から何をお伝えできるだろう・・・と考え、「研修翌日以降、団体内外の誰かと話しをする具体的な一場面で、今までとは違うやり取りになる」可能性がある質問を、研修生おひとり一つ持ち帰ってもらえたらいいな・・・という目標を立てていました。

研修の中で、各自が抱えている合意形成に関する悩みを共有し、アドバイスをするというセッションがありました。
その中で、ある研修生から、こんな悩みが共有されました。
「何度も会議やワークショップをおこなって団体の今後の方針について話し合うが、どうも具体的な話になっていかない。ある人は“会員の満足度を重視すべき”と言うし、ある人は“もっと多様なステークホルダーを巻き込んでいきたい”と言うし・・・なかなか議論が収れんしない」

ふむふむ。
これって、NPOに限らず様々な会議や打ち合わせの「あるある」かもしれませんね。
みなさんなら、この抽象論を、どうやって具体的な話し合い=地上戦に持って行きますか?

真面目な研修や会議も、時に笑いながら…

メタファシリテーションでは、課題解決に携わる当事者(たち)の経験を大切に、やり取りを進めていきます。
上記のような状況なら
「この会員さんは満足度が高いな・・・と感じた時のことで、ぱっと思い出せるのが何かありますか?」
「最近、会員さんに満足してもらえたな~と実感したことがありましたか?」
といった質問をしながら、“会員の満足度”という一言がどんなことを指しているのかということをお互いの実体験をもとに共有していくかな、と思います。
NGO/NPOの活動って、「志のあるメンバーが、同じ活動目的に向かってがんばっている・・・」はず、という思い込みがままありますが、実は言葉ひとつとっても、思い浮かべている具体的な内容がまったくすれ違っている、ということが起こり得ます。
シンプルな質問で互いの実体験を出し合い、「そういえば、あの時・・・」「こんなことがあったよ」と、ワイワイ話せる会議になれば・・・参加メンバーの経験を出し合う中で、それぞれの大事にしていることがキラリと光り、「あぁそこを重視してるんだね」と共通認識を持てるかもしれませんよ!



宮下和佳 ムラのミライ専務理事)




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2019年1月31日木曜日

あの時、別の聞き方をしていたら・・・?


ボランティアしてみようと思い立ち、ムラのミライの事務所で打ち合わせをしていたときのこと。
「お腹、空いたね」と、セネガルのバオバブ茶と屋久島の塩クッキーをご馳走になりました。
カメの形をした塩クッキーが入った箱には「屋久島の天日釜で炊き上げた天然塩を使用」の文字があり、それを見たとたん、突然10年以上前の記憶がよみがえってきました。

息子が小学生の頃、夏休みの自由研究で塩作りをしました。
沖縄に家族旅行に行く予定だったので、沖縄の海水と、近所の海(大阪湾)の水と、2つで塩を作って比べてみたら面白いなと思って息子に提案したのです。
沖縄の海の水をペットボトルに入れて持ち帰り、近所の海の水もすくってきて、それぞれお鍋で煮詰めて塩をつくりました。
すると沖縄の海水からは真っ白の塩、大阪の海水からはどす黒いグレーの塩が出来、あまりの色の差にびっくり!


息子は塩づくりの結果を模造紙にまとめました。私は、できた塩を学校に持って行って見せたら、みんなびっくりするよと言ったのですが、息子は嫌だと言って、私が何度勧めても持って行きません。
「ええー、なんで持っていかないの!?」と私。
「嫌だから」と息子。
「なんで嫌なん?」「嫌だから」
で話はおしまい。


















「あれはなんでだったんだろう?」
いまさらですが、22歳になった息子に聞いてみました。
「自由研究で塩作ったのに、学校に持っていくの嫌だって、持っていかなかったの覚えてる?」
「覚えてる」
「何が嫌やったん?」
「自己開示が嫌いな子だったから、そんな目立つことしなくていいって思った」

そっか、クラスで目立ちたくなかったのか。いや、塩で目立つって?

当時すでに親子のコミュニケーションはいまいちだったのに私は全く気づいておらず、思春期以降気持ちが大きくすれ違って、危機的状況がちょっと長く続きました。
もしあの頃メタファシリテーションを知ってたら、使えてたら、私の人生も彼の人生も、ほんのちょっと違っていたかもしれないな、なんて思いつつ、ムラのミライでのボランティア、始めます。

中川智子(ムラのミライ ボランティア)





               
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